様々な文章・ライティング講座が存在する中で「ダイヤモンド・ビジネス企画」を選んだ理由はどこにあるか。得たことはどんなことか。ライターを目指す鈴木希実枝さん(以下、鈴木さん)にお話を伺った。
受講当日、夕刻から開始する2時間半にわたる講座に備えるために、鈴木さんは定時で仕事を切り上げる。現在は日本語教師を仕事にしている。いずれは、ライター業だけで身を立てていくつもりだ。受講前より、Web・紙の両媒体で執筆経験があった。主に博物館や資料館の催事紹介記事を作成してきた。
本講座受講の決め手は講師である取締役編集長の岡田晴彦だったという。「歴史が長いライター養成講座とは違って教えるプロではないかもしれません。でも、ライターとして実績がある方の指導を受けることができるのは大きな決め手になりました。私は、プロとしてお金をもらえる文章を書けるようになりたいと思っています。だから、選びました。」
講座を受けることで、クリアすべき課題が見えてきた。「作文を評価していただくと、深く掘り下げるべき部分を書ききれていないという指摘がありました。乗り越えるべきプロの壁、ハードルを見せてもらっているように感じます。」
「展示」だけでは、その内容が伝わらず、読者をひきつけるには弱い。読者に甘えて、読んでもらうのではない。読者が読みたくなり、「展示」を見に足を運びたくなるような文章を書きたいと鈴木さんは言う。
「実像を正確に伝える描写をするようにとアドバイスがありました。事前知識を持たない人が、世界観をイメージできるような展示案内を書きたい。そのために突き詰めていきたいです」
全6回の講座は、あと2回を残すばかりとなった(執筆当時)。「受講して、よかったです。勉強になっているという実感があります。でも、まだこれができるようになったとは言えません。何ができていないか明確になってきたところです」
自分の文章で博物館・資料館の世界観を伝えたい。目標に向かう鈴木さんの強い意志を感じた。
(執筆者)
関根かずえさん(第1期・入門コース修了生)