2021/5/12 講義日誌 担当:渡邉ゆかり
「取材で掴んだ情報が自分のオリジナリティーになる」
インターネットの発達で、大まかな情報は誰でも手に入る時代になった。スマホを覗き、検索エンジンに言葉を入力すれば、文章でも画像でも表層の情報はだいたい手に入る。なんて便利な時代なのだろう。
その簡単に誰でも手に入る情報を集めて、書いた文章は匿名性の高い文章になる。誰でも書ける文章とも言える。それでは、私が書く意味はあるのだろうか。そして、自分にしか書けない文章とは何なのだろうか。
文章は、「私」というフィルターを通して言葉を選び出す作業になる。ということは、このフィルターがオリジナリティーの肝となるはずだ。伝えたい事や伝える表現力は、自らの経験した中から絞り出すことになる。そうなると、自分の手と足で調べた、私しか知らない経験がオリジナリティーに直結する。そして、それは誰にも真似することのできないものとなる。
この経験こそが、取材である。取材が大事な工程である理由は、自分しか知らない情報を収集することに尽きる。その取材をもとに書く文章こそ、オリジナリティーのある文章となっていく。調べればすぐ得られる情報のまとめ記事は誰かに任せて、私は今すぐ取材に行こうと思う。そうすれば、私の書く意味が見つかっていくはずだ。